#第十一章





あれから5年がたった今でも、私はニーナが忘れられない。


そしてまたあの砂浜に座って、私は歌を歌う。


ニーナが歌った、歌。


あとで知ったことだけど、彼女の遺書には、私宛に薄い鉛筆でこう書かれていた。


『あなたはあなただから、・・・』


ニーナが好きな歌の歌詞の一部。


彼女は私に答えを残していった。


ニーナが人魚で、ショーンが海で、私は私だった。











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 →あとがき